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ゆにわのうたひ

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出雲大社考  (その一)

前々から何となく思っている、出雲大社についてのあれこれ。
あくまでも勝手な自説なので証拠文献などは一切ないけれど、あくまで想像の遊びとして何回かシリーズで書いてみようと思う。

出雲大社は大国主命を祭神とする神社だが、本殿裏には素鵞社(そがのやしろ)というスサノヲを祭神とする摂社がある。
スサノヲは大国主のご先祖にあたり、素鵞社の裏には大きな岩肌があり信仰の対象になっている。
実際にはこの岩のある山全体がご神体として信仰されているので、その真下に祀られているスサノヲこそが、出雲大社の祭神であるといえるようにも思う。

数年前に出雲大社本殿前の庭から巨大な3本柱の遺構と思しきものが出土し、神話の範疇でしか語られ得なかった「高さ十六丈(48メートル)、天下無双の大廈」という話も現実味を帯びてきている。
今ですらこのような巨大な木造建築は難しいと言われるのに、当時人力のみでこれを建てたとなると凄いパワーである。
それとも、これも「言霊(音)の力(2/24付『アムピーオーンの竪琴』参照のこと)」によって建てられたのか?

それはともかく、当時の出雲大社は海に面していた。
現在は「神迎え神事」を行う稲佐の浜までやく1キロほど距離があるが、当時の記録では本殿のすぐ近くが海岸線だったようだ。
出雲大社考  (その一)_c0037400_23574982.jpg
この絵を見ると海岸から長いスロープを昇って本殿に入るという感じが良く分かる。

このような高い場所に神を祀るという形はシュメールでジッグラトと呼ばれる空中神殿などにも見られるが、この場合は明らかに神殿は宇宙からの使者(メッセージ)を受け止める為に高い位置に神殿を置いている。
しかし出雲の場合は神迎え神事に見られるように、八百万の神を海から迎える。
この神々の先頭を行くのはウミヘビを依りしろとしたわだつみの神、つまり海神である。

古事記ではスサノヲはわだつみの神である。
そして、素鵞社の回りには海の砂が敷き詰めてある。
ウミヘビ(龍)として神々を誘ってくる海神とは実はスサノヲの事なのではないだろうか?
<続>
by yuniwauta | 2005-03-08 00:15 | かむながら

ゆにわ主宰          歌島のひとりごと 


by yuniwauta
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