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ゆにわのうたひ

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出雲大社考  (そのニ)

昨日は神迎えで八百万の神を誘ってくるわだつみの神とはスサノヲの事ではないかという話まで書いた。

ある説によると、スサノヲという呼称は神話では一人の猛者神として書かれているが実際には日本から世界中を巡る航海術を持った海洋民族集団の事でもあったという。
つまり、古代出雲王朝時代にはここが港のような中心地で、世界中の王国からの使者たちがスサノヲ族に連れられて一年に一度この地にやってきていた。
それの名残が今の神迎え神事なのではないか?という説だ。
これが実際に世界中なのか、日本全国と言う意味での”世界”なのかは定かでない。
竹内文書などでは文字通り”世界”であると言っているが、しかし重要なのは、この地が当時何らかの中心をなす場所であったということだ。

古代出雲王朝時代の日本は、どのような場所だったのだろうか?

近くの荒神谷遺跡からは数百本の銅剣や銅鐸などが出土したし、他にも各所から青銅製品が出土している。
これらは皆古代出雲王朝時代のものとされているが、妙なのは武具にしては青銅製品というのは柔らかすぎるという事。
つまり実際の戦闘に使われたのではなく、祭祀に用いられたのではないか?というのが通説だ。

そこに大和朝廷は圧倒的な”戦力”でもって侵攻してきた。
戦う事を知らない古代の人々はあっけなく敗れ、国譲りをさせられてしまう。

戦いもなく、ただ祈りと共に過ごしている人々。
さぞかし、平和な世界だったに違いない。
東南アジアや沖縄地方の島人たちには未だにこういうところがある。
そういえば、ウミヘビを神聖視するのは全国でも沖縄地方と出雲だけだという話を聞いた。
                                                                             <続>
   
by yuniwauta | 2005-03-08 20:56 | かむながら

ゆにわ主宰          歌島のひとりごと 


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