ゆにわのうたひ

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アイ・ラブ・ドローン!

ドローン(持続音)については何度もこのブログに書いていますが、やっぱ好きです。
長〜〜〜〜〜〜〜い音というのは、それだけで不思議な精神作用があります。
要はある1音ないし2音、場合によっては複合的な音響またはコードが、音楽としての展開をせずに持続的に響き渡る状態とでも言いましょうか?(音を言葉で解説するとは、なんとまどろっこしい事か!)

ドローンを奏でる代表的な楽器ですが、
まず、ディジュリドゥというアボリジニの楽器、これはシロアリが食べて筒になったユーカリの木の枝を吹いて音を出すもの。
ブイ〜〜〜〜〜という低い音がします。
木質のチューバの低い音みたいな感じとでも言いますか...

インドのタンプーラ。
こちらは弦楽器、4〜5本の弦が同じ音か5度などにチューニングされていて、音が鳴り止まないようにひたすら鳴らし続けます。
インド楽器にはジャワリという弦の振動をビビらせて共鳴させ倍音を産み出す独特な部位がありますが、タンプーラはまさにこのジャワリが重要。
うまく奏でるとまるで太い弦を弓で擦っているような持続音が響き渡ります。

チベットのシンギング・ボウル
これは所謂お鈴ですが、木製の棒でこするとホーンという高い音が鳴ります。
グラスハープなどの原理に近いですね。
「ゆにわ」に置いてあるクリスタルボウルも同じように鳴らします。
仏壇のお鈴も棒でこすってみると結構鳴るものが多いです。
おばあちゃんに怒られそうですが、是非お試しあれ。

あとはバグパイプ等もドローンパイプという一定の持続音専用のパイプがありますし、ブルガリアンヴォイスなどのハモりのパートで、一人が常に同じ音で歌ったりというのもあります。
これもドローンの一種と考えていいと思います。

今まではだいたい低い音に関するドローンですが、面白いのは雅楽です。
ここで使用される笙は、高音のドローンと言っても過言ではありません。
音楽的にはクラスター(密集和音)という音の固まりを奏する楽器ですが循環呼吸を用いて楽曲中常にこの音が鳴っています。

生活音の中にもたくさんのドローンがあります。
重機の音、ジェット機の音、冷蔵庫やヒーターのたてる音、送電線の音.....
大半は単なる騒音ですが、時にハッとするようないい響きが聞ける時もあります。

滝や小川のせせらぎ、波等は自然界の大いなるドローンです。
滝のそばに座っていると時間感覚が無くなって行くように思いますが、これはその場のマイナスイオンの心地よさだけでなく、滝の持続した水音にも大いに原因があると思います。
せせらぎ、波もしかり。

人間の心臓は、特殊な修行を積んでいるか手術でもしない限り産まれてから死ぬまで動き続けています。
この血潮の流れは、体内である種のドローンを奏で続けています。
耳を塞ぐとゴーッという血液のながれる音がする。
お風呂に潜ると心臓の音と一緒にこの音が聞こえます。
案外大きな音ですよね?
外部の音を遮断してみると、体の中って結構騒がしいんだな〜と思ったりしますが、この音が止まるときはもうこの世にはいないんですね。

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高い山の上でシーンとした音を聞くとき、雪の降り積もった小道を朝誰もいない時に歩くとき、こんな時にもドローンがあります。
静寂のドローン。
呼吸をする事すら憚られるような静寂。

ドローンという音響の表現するもの。
その究極は「空」の音そのものなのかもしれません。
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by yuniwauta | 2005-05-19 22:56 | おとだま紀行

ゆにわ主宰          歌島のひとりごと 


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