ゆにわのうたひ

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『かむなぎやわ』 進捗状況

いよいよ『かむなぎやわ(神巫夜話)』公演日まであと10日余り。
今はほとんどの画像処理と仕込みを終え、音の方の細かいリハーサルが明日からはじまります。
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本公演のかいつまんだ内容はこんな感じです。



一部は『森羅万象に捧ぐ神巫音楽』と称して、声、三味線と色々な民俗楽器による即興演奏。

『空』『風』『火』『水』『土』の五大元素の文字を書家の雅游さんに書いて頂き(チラシや本編内の書はすべて雅游さんの書です)この書とそれぞれの元素を想起した画像を背景に、即興的に音を紡いでいきます。

律令国家成立以前に活躍したと言われる『神巫』たちの音など、当然残存してはいないのですが、当時は当然楽譜などないですし、船によって交易が深かったであろう高句麗百済あたりで今も行われているシャーマン音楽はほとんどが即興(シナウィ、散調など)であるという事から、神巫音楽は即興で行うのが適切と考えました。
メロディーがあったりなかったり、むしろ『音』そのものが語るように、それぞれの元素に捧げた演奏になると思います。


さて、二部はオムニバスの短編を6編。

まずは江崎智美さんの詩で、愛のはじまりを歌った『遠く遥か昔』
現代のNYから宇宙開闢の混沌に向かい、長大な時を経ての魂の別れと再会、そして愛の成就に至る詩が、様々な星雲の映像と共に、朗読されます。

そして今回の目玉のひとつ『浄瑠璃版 みとのまぐわい』へ
これは、女流義太夫として世界的に活躍する田中悠美子さんをお迎えするにあたって、どうしてもやってみたい試みでした。
イザナギ・イザナミの国産み神話として知られる『みとのまぐわい』ですが、実におおらかであからさまな男女の営みが比喩的に語られているわりには、あまりこの部分をおおらかに表現したものは僕自身見た事がありません。
しかし、おおよその大衆芸能というものの中には、多かれ少なかれ取り上げられる男女の性愛。
娯楽的要素が多分にある内容ですが、今回は僕がこの国産み神話を五七調の狂歌として書き直し、それに田中さんが節付けをしたものを、13世紀〜昭和初期までの春画、枕絵と共にコラボさせました。

そして、映像詩『ムカデの愛』
僕が書き下ろした物語を高校1年生のみずきちゃんという女の子に朗読してもらい、バリ在住の梅崎真理子さんに絵を付けて頂いたちょっと可愛らしくも切ない物語です。
『異形のものよ』という副題を付けたこの物語の主題は、ムカデに例えた『不当に虐げられた人々』のお話。神巫たちも、朝廷の勢力によって迫害されて、じょじょにその姿を消されていったと言われていて、これはどうしても取り上げたい一章でした。

ムカデたちの一風変わった性愛についても紹介しつつ、しばし彼女の語る物語に浸って頂きたいです。

次は、この世とあの世の狭間で、産まれようかやめようかと迷う女の子の話『あっちとこっち』
幼女の笑い声と静かな即興、赤い肌襦袢とそれを纏った女の子、そして江崎さんの不思議な詩物語で綴る異界譚です。

そして『オロチとアンドロメダ』
これは西洋と東洋で共に語られるドラゴンに捧げられた処女を救う勇者の物語に、別の角度からアプローチした作品。多くの芸術家によって描かれ続けてきた『鎖に繋がれた女』『縛られた女』のモチーフは何を現しているのか?というひとつの考察を、美しいイタリア歌曲にのせて綴ります。

最後は『コノハナサクヤとイワナガ』
これは、神話ではステレオタイプとして語られる二人の姫の姿は、実はひとりの女性の裏表なのではないか?という想定から書いたモノローグです。
男性から求められる女性像(母、妻、女)の中にではなく、自分自身としてあろうとし、真実の愛を求めて立ち上がってゆく女性の姿を描きました。


ひとりでも多くの方に見て頂きたいメッセージを込めた公演です。
お時間のある方、是非、会場にてお会いしましょう!

チケット取り扱いは
松江県民会館チケットセンターかゆにわまで。
郵送、会場取り置きも可能です、どうぞお気軽にお申し出下さい!

ゆにわ 090-9805-8860 (歌島)
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by yuniwauta | 2012-10-18 02:38 | おとだま紀行

ゆにわ主宰          歌島のひとりごと 


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