ゆにわのうたひ

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初めてのモノフィン

立て続けにフリーダイビング関連の話題ですが...
この競技に惹かれた大きな理由のひとつは先の記事に書いたヨガや瞑想との相似点だったのですが、もう一つの理由は、モノフィンを使ったイルカのような泳ぎ方でした。
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いわゆる足ひれのようなものはビーフィンといい、これが繋がって尾ひれのようになっているものをモノフィンといいます。水を掻く面積が大きいので、うまく使えればビーフィンよりも速いスピードで泳ぐ事ができるらしいのですが、YOUTUBEなどで検索すると、気持ちよさげに泳いでいる画像がたくさんあり、これは是非やってみたいと毎夜こういう画像を巡ってはうずうずしていました。

というのも、じつのところモノフィンは練習場があまりないのが難点。
このあたりのスイミング・スクールでも、ビーフィンならいいがモノフィンはダメ!と言われ、さてどうしたものかと思っていましたが、いつも通っているマリンタラソでは『人がいない時を見計らってやる分にはいいですよ。』とあっさりスルー。縦線18メートルはモノフィン上級者の人には狭すぎて危険(スピードが出過ぎて激突する危険があるらしい)なのだそうですが、初心者の僕には充分です。

実際のフリーダイバー達は、上の写真のようなとても大きなものを使いますが、これは腰などの負荷も大きくいきなりは大変そうだったので、僕は練習用にFINIS社製のモノフィン・シューターという小振りなタイプを購入し、今日はじめて使ってみました。

最近はようやくドルフィンだけでプールの端までは確実に行けるようになってきたので、これならと思ったのですが、使ってみると全然勝手が違ってボロボロ。モノフィンは左右の足先がロックされるので、きちんと左右のキックが揃ってないとうまく行かないうえ、今までの我流キックでは全然水を蹴れない事が判明。無理に力んだら足の裏がつって、左右ロックされているとフィンを脱ぐ事もできず情けない気分に...
それでも諦めずに短いところで、平泳ぎ+キックのターンを繰り返していたら多少調子が出て来たので、18メートルに再挑戦。3回ほど繰り返したら腰にピキッと小さな痛みが走ったので、とりあえず無理はせずに終わりました。

途中、ほんの少しですが、水の中を滑って行くような、するっと抜けて行くような瞬間が何度もあって、これが持続できたら、きっとスピードも出るし気持ちも良さそうでした。それに水から上がった後の何とも言えない感覚。人魚っぽいとでもいいますか...ちょっと今まで経験した事のない感覚で、うまく言葉にできませんが、何だか懐かしいような初めてのような不思議な感覚が体に宿って、妙にハイになっている自分がいました。
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by yuniwauta | 2008-11-27 01:21 | フリーダイビング

フリーダイビングにハマる

実は、一部の人には話しているのですが、僕が今年の夏頃から急激にハマっているのが『フリーダイビング』。一般に知られる『ダイビング』と違って、酸素ボンベなどの潜水機材は使わず、自分の肺活量と泳力のみを頼りに潜水するスポーツです。
映画『グランブルー』で主人公のモデルとなった故ジャック・マイヨールが行っているスポーツとして一躍知名度が上がりましたが、まだまだ一般に認知されていないところが大きいように思います。
西洋では大きく『アプネア』という呼称で知られており、閉息状態での潜水深度や時間などを競うスポーツとして国際トーナメントなども行われていますが、生命限界スレスレまでの閉息が必須となる競技では一歩間違えば『死』の危険性もあるので、メディアに大きく捉えられる事はあまりないようです。これの競技性が少ないものはスキン・ダイビングとか素潜りというもので、日本では海女さんや、イルカと一緒に泳ぐドルフィンスイムなどの閉息潜水もこの部類に入ります。

競技としては

*コンスタント・ウェイト・フィン有り
閉息状態でフィンとウエイトをつけ、自身の泳力だけで垂直に何メートル潜れるかを競います。途中ウエイトの量を替えたり、ガイドロープを伝っての潜行、浮上は失格。
世界記録は男性113M、女性95M、数字で見ると簡単ですが、これだけの深度は相当な水圧のはず、日本では篠宮龍三さんが104Mで、邦人で唯一100M越えを達成しています。

*コンスタント・ウェイト・フィン無し
閉息状態で、フィンをつけずに自身の泳力だけで垂直に何メートル潜れるかを競います。これも、ウエイト量やガイドロープを使ってはダメ。
僕が憧れるWilliam Trubridgeの世界記録が86M、女性は60M。

*フリー・イマージョン
閉息状態で、ガイドロープを伝って垂直に何メートル潜れるかを競います。
これは子供の頃、よく海で遊びでやりましたが、5メートル近く潜ると恐怖でいっぱいで、慌てて浮上していた覚えがあります。
男性世界記録は同じくTrubridgeの108M、女性が85Mですが、考えられません。

*ヴァリアブル・ウェイト
ウエイテッド・スレッドという機械に掴まってロープ伝いに潜行し、浮上時はロープを手繰って浮上します。ウエイトの量は適時替えてもよい事になっています。
ジャック・マイヨールはこの競技で当時の公式世界記録105Mを出しました。
現在の世界記録は男性140M、女性122M

*ノー・リミッツ
ウエイテッド・スレッドという機械に掴まってロープ伝いに潜行し、浮上時はエアバッグ(エアリフト)を使って浮上します。
これは、閉息時間の持続と抗水圧性を競う競技とも言えるかもしれません。記録周辺では3分以上の閉息が必須(しかも、とんでもない水圧付き)ですので、かなり体に負担がありそうです。
男性世界記録は214M、女性は160M

*スタティック・アプネア
 要するに水の中に入って息を止めて、その時間を競います。今、現在僕が知る限りではトム・シエタスが2008年9月19日に記録した17分19秒(!!)が世界記録。普通の人がこれだけ息止めしたら、まず間違いなく死ぬか病院送りでしょう。ただし、サマディ・ヨギのパイロット・ババジは水中サマディで2週間水中にいたとありますので、人間の限界点はまだまだこんなもんじゃないのかも?僕は今のところ2分40秒...先は遠いです。

*ダイナミック・アプネア・フィン無し
潜水して一息で水平にどのくらい泳げるかを競います。
男性世界記録は213m、女性は151メートル

*ダイナミック・アプネア・フィン有り
潜水してフィンを付け、一息で水平にどのくらい泳げるかを競います。通常モノフィンと呼ばれるイルカの尾びれのようなフィンを使います。
男性世界記録は244m、女性は205m
等があります。

僕自身としては、あまり生命限界ギリギリまで挑戦というのはしたくないので、競技志向ではなく無理の無い程度で潜水して、海との一体感を味わえたらいいなと思っていますが、僕がこのスポーツに惹かれたのはヨガ・瞑想との相似点。
要するに潜水するという事は、呼吸を止める必要がありますから、長い時間潜っているという事はそれだけ肺活量を増やすか、酸素の消費量を減らすようなトレーニングが必要となります。しかし、面白い事に、人間の体で一番酸素を消費するところは実は『脳細胞』、通常の意識活動による酸素の消費は、長時間の潜水には非効率的になるので、ジャック・マイヨールをはじめ、多くのフリーダイバーがヨガや瞑想を実践して無思考状態の持続を通して、長時間の潜水を達成しているらしいと言う事です。

幼い頃から海で遊び、サザエやアワビなどを採っていたような方は、このあたりの感覚を自然に身につけているようですが、僕自身は島育ちとはいえ子供時代は水泳は大の苦手。親が心配してスイミング・スクールに入れてくれましたが、はっきり言って子供時代の僕には地獄でした。
それが何かまかり間違って、急激にこの世界に惹かれてしまい、今は3日プールに入らないと体の居心地が悪く感じるほどに...人間、変われば変わるものです。

水泳歴3ヶ月、今の所海水プールで、クロール1.5キロ。息止めクロール40メートル。我流で習得したドルフィンキックで、何とか18メートル(タラソのプールの端から端)でターンができる程度。これを夏までのトレーニングでどのくらい伸ばせるかが今の課題です。
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by yuniwauta | 2008-11-27 00:38 | フリーダイビング

うさと展 in ゆにわ 秋冬開催のお知らせ

今年は3回目になりました『うさと展』
ご好評につき、この秋も開催します。
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タイの女性たちが一着一着手紡ぎ、手織り、草木染めで、一着の服を流れ作業ではなく一人の人が仕上げているのも、この服の大きな特徴のひとつ。生地はオーガニック・コットン、ヘンプ(麻)、シルク等。ボタンも貝などの天然素材を用いています。一部機械織りのものもありますが、ほとんどが糸紡ぎから織り、染め、縫製に至るまで全てが手作業によって作られていて、とても着心地がよい服です。

タイの女性達の手によって作られていますが、デザインはさとううさぶろうさんという、以前はパリコレでオートクチュールの服も手がけていた方のデザインで、今風なラインから、上下のリバーシブルだったり、これはどうやって着るの?という不思議なデザインのものもあったりします。
いつも、会場ではにわかファッションショーが始まります。店舗ではありませんので、販促もありません。

是非、一度袖を通して、天然手作りの服の心地よさを味わって下さい。

なお、22日は夜18:00から、恒例になりました主宰の歌島によるピアノ・ソロ・ミニライブを行います。
前回はお客さんのお持ちになったテキストを使って朗読と共に即興したりしましたが、今回はまたちょっと新しい試みをします。

入場料は¥1,500、座布団やクッションなど、くつろぎグッズ持参でお越し下さい。

たくさんの方のお越しを、心よりお待ちしています!


開催日:2008/11/21~2008/11/23
11/22のみ18:00よりライブ・イベントあり(ライブ・チケット¥1,500)
場所:ゆにわ
出雲市大社町杵築東170
090-9805-8860 歌島
ゆにわHP
日時:2008年11月21日(金)〜23日(日)
AM10:00~PM19:00
(22日のみPM18:00よりライブ)
入場料:入場無料(ライブのみ¥1,500)

うさとHP
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by yuniwauta | 2008-11-09 00:54 | 雑記帳

モンセラット巡礼 <下>

サンタ・コバからまたフニクラで戻り、もう一台のフニクラで今度は山の頂上まで一気にあがると、モンセラット縦走コースへの幾つかの道が続いていました。ここからは山の反対側が見えますが、表側とはまた全然違う顔が見えます。
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とりあえず今回は隠棲の修行僧たちが住んだというサン・ジュアンへの道を歩きました。特に何もない山道、照りつける太陽、乾いた土。雨が少ないからかサボテン系の多肉植物がたくさん生えている道を10分ほど歩いて行くと、突然目の前に巨大な岩の固まりが現れました。(写真の真ん中あたりに人が二人歩いていますので、大きさを察して頂けるかと思います)
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左手の岩の中腹に、岩の裂け目に沿うようにレンガ造りの隠棲庵が立てられていました。
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それなりに地下水が湧きだすところがあったり、周りにも木イチゴが沢山生えていたりするので、思いのほか快適だったかもしれません。
修行場というと、何となく厳しいイメージだったのですが、ここはどちらかというと長閑。ただ、昔はフニクラも登山電車もありませんから、一度ここまで来てしまうと町にはなかなか帰れなかったでしょう。喧噪から離れ、レコンキスタ(国土回復運動)などの世相の動乱などからも遠く離れたこの静かな庵で、修行僧達はきっと静かで光に満ちた祈りの生活を送っていたに違いありません。

ところで、ここからまたフニクラの駅まで戻る途中で、モンセラットの奇岩群がよく見える展望台に上がりました。ここからの眺めは何とも不思議な気分。ガウディのカサ・ミラ屋上の奇妙な煙突群は、ここから着想を得たのがよく分かります。

<カサ・ミラ屋上>
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<奇岩群>ところどころに空いた孔が、目や口のように見えるのが面白いですね。
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中にはこんなのや(タラコ唇のゴリラ?)
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こんなのもあったりして....
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自然のいたずらとは正にこの事、聖地でもあるのに、何故かコミカルでトボケた表情の岩たち。どことなく笑っているような生きた表情を持っているこの岩たちから、幾多の芸術家たちがインスピレーションを得た事でしょうか。
この展望台から、しばらくこの岩たちに見入っていると、いつしか時間を忘れて不思議な世界を旅している自分がいました。

岩が語りかけ、岩に問いかけている自分。
相手が無機物であるとか、そこに堆積した悠久の時の流れとかはいつしか溶け去って、まるで巨大なゴーレムのような『それら』は、妙に親しげにこちらを見つめているようにさえ感じました。

かつてはこれらも海の底であったらしいのですが、帰りの登山電車でゆっくりと山を下りながら、地層の重なりと共にそこに刻まれた長い長い時の流れを思うと、昼に飲んだワインが急に酔いを戻したようになって、すっかり山の氣が染み込んだ体がじんわりと熱くなるのが心地よかったです。
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by yuniwauta | 2008-11-07 00:10 | 西遊記

モンセラット巡礼 <中>

モンセラットの修道院を堪能した後は、ちょっと歩きますが、聖母像が発見された洞窟のあるサンタ・コバと、隠棲の修行僧が暮らしたサン・ジュアンを見ないと勿体ないです。
多くの日帰りツアーでは回りきれないので、ここはコースから外れていたりして、逆に人が少なくて満喫できました。

まずは、聖母像が発見されたサンタ・コバへのプチ巡礼。
フニクラ(ケーブルカー)に乗って修道院から5分ほど下に降りて、巡礼の道に入りました。ここまでは別の道で歩いてもいけるようですが、随分遠回りになるのでちょっとショートカット。巡礼の道には時々キリストに関するモニュメントが配置してあって、中にはガウディの手によるものもありました。<上>の最初に貼った画像に映っているキリスト像もそのひとつです。下は巡礼路最後のモニュメントの女神像。
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ここを過ぎると、小さなチャペルが崖に張り付くように建っていました。
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中に入ると、聖母像の発見された洞窟がそのまま祭壇となって、レプリカの聖母像が置かれた小さなチャペルになっていました。
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写真は帰りに撮ったので現地の方らしい女性が映っていますが、はじめはしばらく誰もいなくて、妻と二人でこの祭壇の前でしばし瞑想しましたが、先に修道院で聖母像に触れた時よりも更に強烈な光を感じて、心臓がバクバクしてしばらく落ち着きませんでした。長年の祈りによって磨かれた”氣”がそうさせたのか、それともこの地に何か不思議なエネルギーが満ちているのか定かではありませんでしたが、隣の部屋に展示されていた当時を記した絵などを見ると、どうも何か奇跡的な体験を多くの方がしたようです。

チャペルの裏側には小さな庭があって、そこは素朴で静かな、小さな祈りの場でもありました。
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by yuniwauta | 2008-11-06 23:14 | 西遊記

モンセラット巡礼 <上>

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モンセラット(のこぎり山の意)はバルセロナからカタルーニャ鉄道で1時間半ほどの所にある聖山。この山で12世紀に、とある羊飼いが黒い聖母像(いわゆる『黒マリア』を発見した事がきっかけとなって開山され、カタルーニャ地方の信仰の原点とも言われています。

ラ・モレネータと呼ばれる黒マリアですが、一説にはこれはキリスト教で言われるマリアではなく、更に古い時代の大地母神を現したものであるとも言われており、スペインがレコンキスタ(国土回復運動)期に入ってキリスト教勢力が優勢となってゆくプロセスで、こうした土着的な信仰がキリスト教的色合いを帯びて敬称を『聖なる母』を意味する『マリア』と呼ぶようになったのではないかと思われます。

この地で育った芸術家達はこぞってモンセラットを賛美し、ここからインスピレーションを得ていたというエピソードを幾つも読んでいたので、モンセラットは絶対外せない場所でした。黒い聖母像にも、何故か異様に惹かれるものがあって、モンポウ同様、この聖母像が僕をバルセロナまで連れてきたといっても過言ではありません。

ところで、モンセラットに行くには2つのルートがあって、同じカタルーニャ鉄道ですが、ロープウェイの駅と登山電車の駅があって、それぞれ駅を降りて乗り換えていきます。
初日はロープウェイにて向かいました。
c0037400_12359.jpgロープウェイは20人乗りくらいで、10分おきに来るし上の修道院まで10分足らずですので、快適ですが、絶景を堪能する時間も短いのが難と言えば難。

2回目に訪れた時はもう一つのルート登山鉄道を使いましたが、こちらは2両編成で広いですが、1時間に一本なので人が多く激混み、頂上まで20分以上かかるなど難点多しでしたが、ロープウェイと違ってぐるっと山を迂回してゆっくり登ってゆくので、色々な山の表情を楽しめるという利点は捨て難いです。今度行くなら行きはロープウェイ、帰りは登山電車というのがいいかも?

到着するとすぐ修道院に直行。ここでは毎日お昼と夕方に、14世紀から続く少年合唱団のコーラスが聞けるというので、1時間前から席を確保したお陰で3列目あたりで聞く事ができました。
言葉がうまく紡げなくて気恥ずかしいですが、このコーラスを聞いていると正に『心が洗われる』ような気がしました。胸のあたりがスーッとして、なんだか急にいい人になったような気分になるから不思議です。こういうものを毎日祈りの気持ちで聞いていたら、僕ももっと善人になれたかもしれません。
(これは動画を撮っていますので、そのうちどこかにアップします、下はコーラスが始まる前の聖堂内、真ん中あたりに黒マリア像があります。)
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コーラスを堪能したあとは、一度聖堂を出て再び右側の通路から入場すると、黒マリアさんの御前まで行って礼拝できます。

昼間は人が多くて列も延々外まで続いていたので、3〜40分は並んだでしょうか、それでも待望の女神像の前に歩み出て、ガラスケースから覗いている玉に手を触れた時、インドで聖者の方々にお会いした時と似た、不思議な光と慈愛のようなエネルギーをいっぱいに感じて、何だか祝福を受けたような幸せな気持ちになりました。

言ってみれば誰かの作った木製の像、偶像に過ぎないのですが、この地にあって800年近く祈りを捧げられてきたからでしょうか?それはただの像ではなくて、何かもっと大きなものと繋がっているように思えてなりませんでした。
そして、何故か分かりませんが、ここに今回来れた事で何かひとつ今生のマイルストーンに辿り着いたような気がして、何か山を登り終えたような妙な安堵感を覚えたのが印象的でした。
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by yuniwauta | 2008-11-06 01:32 | 西遊記

偉人探訪 2

ダリ美術館はバルセロナから2時間ほど電車でフランス国境へ向けて走ったフィゲラスにあります。
ここへの道中は、何となく周りにいる人種が違う感じで、行った事はないけど乗客も窓から見える風景も南米っぽい感じがしていました。のどかで奇麗な田園風景が延々続きましたが、心が妙に静かで落ち着きました。
やはり普段が出雲在住だからか、バルセロナはやはり都会ですしリゾートシーズンで人も多かったのに少し疲れていたみたいで、このショート・トリップは少し休憩になりました。

フィゲラスは、この地域では大きな交易都市との事でしたが、降りてみると本当に何の変哲もない田舎町といった感じで、ここにダリのような突然変異的な人物が居住していたとは思えないような本当に普通の町並み。
駅から歩く事15分くらいでしたか、一応地図を頼りに通りを歩いていくと、突然現れる奇妙な建物。
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ピンクの壁にクロワッサン(?実は結構でかい)屋根の上には巨大な卵。ガイドブックで見てはいましたが、思ったより大きかったです。

入り口を入ると、いきなりこんな感じ。
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ここは元々劇場だったらしいですが、ダリの手によって改装され、あちこちに奇妙なオブジェや絵画、彫刻などで埋め尽くされていました。
有名ですが、正面階段の上から見ると女優メイ・ウエストの顔になる部屋とか....(この角度から見ると福笑いですが..)
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20セント入れると伸びて十字架になる布製キリスト像とか、何故か日本の羽子板とか
、巨匠の絵画コレクションとか、いろいろ思いつくままにレイアウトされているようでした。
ここで、これはこういう意味だとか、タッチがどうだとかそういう事はどうでもよくて、要するに一人の偉大な芸術バカ(いい意味で)が、美術の伝統にも社会的制約にも縛られる事無く、思いのままに自由奔放に自分の想像力を解放した場所なんだなぁという感じが伝わってきました。順路半ばあたりで、既に脳が判断や理解しようとする事を諦めてしまって、若干酔ったような感覚と軽い頭痛を伴いつつも、以前に画集でしか見た事が無かった絵の本物が次々に展示されているのが嬉しくて、時間を忘れて館内を彷徨いました。
この横にはダリのデザインした宝石展の会場もあって、そこもまた誰が着けるんや!とツッコミたくなるようなグロいデザインのジュエリーが沢山並んでおりました。

世界的に有名な奇人の居城は、イメージ通りやはり素晴らしく変でした。
制約なく自由奔放に表現しつつ広く世に認められるという事はなかなか難しい事だと思いますが、単にマニアックさやグロテスクなだけでない何かが確実にダリの作品にはありますし、独特のポップ感や悪ガキのようなユニークなセンス、きっとそれが多くの人を惹き付けているのでしょうね。

館内の幻想的(酩酊的?)世界をたっぷり堪能して後、駅への帰り道はやはり迷ってしまいましたが(笑)、駅前のキオスクのおいちゃんはやはり南米風。予断ですが僕はどうもこの南米風な雰囲気に弱くて、こういう気のいいおいちゃんに出会うと、つい『アミーゴ!』と叫びたくなる衝動に駆られます。
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by yuniwauta | 2008-11-04 23:22 | 西遊記

ゆにわ主宰          歌島のひとりごと 


by yuniwauta
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