ゆにわのうたひ

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海に溶ける

傷めていた背中が完治して、海水プール通いも通常再開しました。
でもモノフィンは少しお休み、おかしな癖がついているようなので、もう一度初心にかえってやり直しです。

痛みが完治するのに随分かかりましたので、自分なりに原因をじっくり考えたり、日常動作での体の負荷を観察したりという事が沢山できたのはある意味収穫でした。
結局、自己分析では原因は水泳、それと寝不足。
充分なアップをせずにスピードや潜水距離への挑戦をし続け、筋肉に無理な負荷をかけ続けたうえに、慢性的な睡眠不足が重なって、体に疲労がたまり、痛みを出したようです。

そんな中、先日、リハビリをかねてプールでゆっくり泳いでいると、隣にとある女性が入ってきました。
見慣れぬ顔でしたのでビジターさんだと思いますが、さして気にもせず泳いでいたら、隣を通り過ぎる彼女の泳ぐ姿にびっくり。あまりに静かで美しいのです。
全身、どこにも力が入っている様子もなく、ターンのあとはまるで弾丸のようにスーッと水の中を進んでくる。その横で泳いでいる自分ときたら、何だかバシャバシャとしぶきを上げて、あちこちに無駄な力が入っている感じ。

その時はさして思わなかったのですが、今日、それではっきりと思い出しました。
僕がフリーダイビングに興味を持った理由のひとつは、世界レベルのフリーダイバーたちの泳ぎが美しかったこと。そして、そこには水の流れを乱さず、まるで波ひとつたてないかのような静かな泳ぎがありました。

今日、もう一度初心に帰って、ゆっくりクロールしました。全身の力を抜いて、波をたてず、静かに、水に逆らわずにと。すると、ものの数分もしないうちに、自分の体が海水に溶けてゆくような感覚になりました。水が自分の体にぶつかるのではなく、体の中を通り過ぎてゆくような感覚。
これだ、と思いました。

水を乱して泳ぐと心が乱れます。
そこには無理にスピードを出したり、記録を伸ばす事ばかり考えている一種の戦いのようなエネルギーがある。
水を愛で、できるだけ優しく静かに泳ぐこと、それは祈りのようでもあり、瞑想でもあります。
それは戦いではなく、むしろ受容、一体となる感覚だと思います。
大げさなようですが、自然を壊すのではなく、共に生きるという事の小さな暗喩がここにも隠れていると感じます。

今年は実際の海で、この感覚に向き合いたい。
僕にとってフリーダイビングは深度を競うためのものではなく、海と一体になり、自然の声を聞く事なんだと改めて思いました。
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by yuniwauta | 2010-06-10 23:32 | フリーダイビング

温泉津 薬師湯

温泉ネタ続きですが、最近お気に入りのもうひとつが温泉津の薬師湯。
家からは1時間ほどですが、ここの湯質がまた良いので、2週に一度くらいで行ってます。
温泉津はいい感じにひなびた港町。
あまり観光地然としていなくて、時間がゆったり流れている感じがいいです。
温泉街までの道幅が狭いのが難ですが、平日は空いているので、大して交差もありません。

古い温泉街ですが、薬師湯さんは最近修繕されたようで、こんな感じの和洋折衷な外観。
お湯に浸かるだけなら入浴料は300円です。
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で、肝心の湯船の方はこんな感じ。
地下数メートルから湧き出しているそうで、もちろん混ぜ物なしの天然かけ流しですが、かなり熱いです。噴火したような析出物に大地のパワーを感じます、こちらは男湯。
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ここにも男湯と女湯の間に家族風呂がありまして、写真のものより小ぶりな風呂ですが、カップルにいい感じで、40分貸し切りで一人500円です。
40分というと短い感じもしますが、ここの湯は浸透性が高くて熱いので充分あたたまります。

温泉津にはここからちょっとだけ浜田方面に向かうと『LAUT』という隠れたレストランが一見何にも無いただの港町みたいな中に突然あります。
先日はピザランチを頂きましたが、ボリューム満点で美味しかったです。
レストランから見える海がよくて、夏は海水浴もできるそう。

今年の夏は海で遊びつつランチを頂き、帰りはまったり温泉...なんていいうのもアリかな?
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by yuniwauta | 2010-06-09 01:20 | 出雲見聞録

熊谷旅館 小屋原温泉

最近、またちょっとした温泉がマイブームになっている。
というのも、連休前に腰を痛めてしまい、それが背中、胸郭へと痛みが移動。
要するに筋肉の緊張バランスが崩れてしまって起こる『ギックリ背中』という症状なのだけれど、日中仕事したり動いている時はさして気にならないのに、夜寝ていると明け方に激痛がして目が覚める。
起きてしばらくすると痛みが消えるので大病ではないのは明らかなのだけれど、ヨガや運動、レイキなど色々やってみたが改善せず、ちょっと温泉にでも行ってみようかと思ったのがきっかけ。

普段は平田の『ゆらり』が遅くまで空いてるので、仕事の日には行く事もあるのだけれど、ここはどちらかというと大衆浴場的な施設で、人も多くてゆったりまったりするには今ひとつという感がある。
他にも、近所には北山温泉、ランプの湯、塩冶温泉、いちじく温泉、美人の湯、四季荘、大森の湯、おろちゆったり館、などふらっと行ける温泉施設が目白押しなので、近所に温泉などなかった東京時代を思い出すと何だか贅沢な気もしないではない。

ただ、ここで問題なのが、ギックリ系の症状は基本的に炎症なので、温めは禁物なのだ。
体の酷使が元で出た症状だし、当然疲れもあるので、できれば温泉でホゲーッとゆるめたいところなのに....と思っていたところ、近くにほどよい温泉があるとの噂を聞いた。

そこで早速検索して出かけてみたのが『熊谷旅館 小屋原温泉』
三瓶山の中腹で、ダムを越えてしばらく走ると看板に小さく『小屋原』という地名が出てくる。
しかし、温泉という看板はない、車一台通れるだけの曲がりくねった山道が一本。
初めて行った日は雨の後で、枯れ枝や木の葉が道路に降り積もって、かなり探検風味。本当にこの先に温泉なんかあるのか?というような景色をしばらく走るとおもむろにこんな建物が出てくる。
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公民館か何かかと見逃しそうだけど、画像を見ていたのが幸い。ちょっとした坂を降りて、停車。この先には多少民家があるようだけれど、今走って来た道沿いには一件も家がないので、集この旅館が集落の一番奥になっているようだ。
中は外観通りの古い造り、女将さん(?)と思しきおばちゃんが出てきて入浴料¥500を支払う。
ここは4つの貸し切り風呂があって、空いているところに自由に入ってよい。制限時間は1時間。
カップルもオッケーだし、家族も4〜5人なら充分入れる。

で、湯船がこれ。写真は3番目の浴室。 析出物で床や湯船がいい感じ。
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これは2番目、3番目のより小ぶりだけどカップルなら充分。
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ここは38度くらいのいわゆる冷泉なので、入っていてもあまり汗が出ない。むしろ1時間ゆったりお湯に漬かっていられるので、有効成分がじわじわしみ込んでくるのを味わえる。
それと、ここは炭酸温泉なので、ずっと入っていると体の表面に泡がびっしり。まるで、サイダーの瓶状態になる。炭酸は血管の拡張を促す効果があり、最近はエステなどでも使われ始めているみたいだけど、ここは天然なので、よりいい感じがする。
湯上がり後もさっぱりして、じんわりあったまる感じ。冬は寒いので、ちょっとお湯を足したりして入るらしい。カーッと熱い温泉が好きな方には物足りないかもしれないけれど、むしろ自律神経系をゆる〜くしたい方にはこちらの方がおすすめかも?

湯船の外は川のせせらぎと鳥の声。
携帯も通じない人里離れた山奥で、日常を忘れてまったりできる、ちょっとした三瓶の秘湯でした。
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by yuniwauta | 2010-06-06 22:55 | 出雲見聞録

大野一雄先生 逝く

昨日6月1日、世界的な舞踏家である大野一雄先生が逝去されました。
享年103歳、大往生だと思います。

先生を形容するのに、先生以外の言葉を使っても何の意味もない。
大野一雄
僕にとって、一生の心の師匠です。

先生の舞踏を見なかったら、今の僕はありません。
そして、細々とながらでも、今でも音楽に向き合って生きていけているのは、先生という存在があったからです。

時分の華を越えて、枯れ花にも美しさ、命がある。
生と死のはざま
ピアノの前に晒された老体。
その呼吸と心臓の拍動を見ているだけで、そこに息づいている激しいまでの命の表出を感じました。

一生かかっても、先生の影にすら追いつきそうもありません。
それでも、こんな僕にすら、先生の遺して下さったものは計り知れず大きいのです。

肉体を離れて
今はきっと天と地のはざまで
軽やかに踊っておられる事と思います

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。


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by yuniwauta | 2010-06-02 21:01 | 雑記帳

ゆにわ主宰          歌島のひとりごと 


by yuniwauta
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