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ゆにわのうたひ

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祈りの中に我を忘れよ

神在月の第一日目。
今日は朝から清々しい空気。
例年の事とは言え、今年はまた格別に空気がきれいな感じがしています。
大社は大遷宮の最中、本殿にも裏の素鵞社にもお参りはできませんが、十九社全てが開いており、東西の神様がお越しという事で、必ず全てに礼拝するのが常です。
祈りの中に我を忘れよ_c0037400_20205514.jpg


今回は何故か西側の十九社から礼拝、いつもと逆ですが、何となくそうしたくなりました。
手を合わせるとブルーと金色の光。涼やかな気分になりました。
東の十九社に移ると、また全然違った雰囲気で、こちらはオレンジとコーラルの間のような光でとても柔らかなイメージ。そういえば、出雲の男神を表すのは緑めのう(青石)で女神は赤めのうですが、まさしくそんなイメージ。
十九社全てに礼拝すると、東西合わせて38回、本殿、やその他の摂社末社にも参拝すればそれこそ礼拝しながらある種トランス状態になってきて、頭はボーッとし、何だかとても心地よい感じがしました。

このあたりでは、神在月の事を別称『お忌みさん』ともいい、この期間中は神様の会議があり、そのお邪魔をしてはいけないので、歌舞音曲は禁止されていたそうです。
とはいえ、生活圏でそういうわけにも行きませんので、僕自身は普通にピアノを弾いたりしていますが、やはり多少は意識して、この期間はあくまで奉納演奏するような気持ちでウォームアップなしで演奏します。

今日選んだのはロシアの神秘家として知られるグルジェフの音楽、彼の弟子であった音楽家のハートマンがピアノ譜に書き換えた聖歌集『HYMNS,PLAYERS AND RITUALS』でした。

祈りの中に我を忘れよ_c0037400_218324.jpg



彼の音楽は非常にシンプルで、中世やルネサンスの音楽に似ています。時折、ペルシャ音楽やスーフィズムの香りがしたり、ロシア的な重厚な和音が響いたりしますが、どれも初見で弾けるような易しい曲ばかり。しかし、そうやって次々と弾いているうちに、気付くと深い祈りと静寂の世界に浸っている自分がいました。





『祈りの中に我を忘れよ』

とは、誰の言葉だったのか?
今日一日、ずっと心の中にこだましていた言葉です。
何かを特別祈るわけでもなく、何か目的をもってやるわけでもなく、ただ祈り続ける事。
聖なる自己、内なる神との対話、瞑想。
結局、全ての目的はここの帰するのだと、改めて実感した一日でした。


*写真は神楽殿をちょこっとミニチュア加工してみましたw
by yuniwauta | 2009-11-27 21:07 | 瞑想

ゆにわ主宰          歌島のひとりごと 


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