ゆにわのうたひ

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蜘蛛のはなし

僕は小さい頃、蜘蛛が大嫌いでした
嫌いというより怖かった
噛まれたり、何か痛い目に遭わされた事もないし
どうしてあんなに怖かったのか
今でも分かりません

とにかく近づくだけでも怖かった
高い高いところに巣があるだけで
その道を横切る事ができないほどでした
きっと前世で自分は蝶か何かで
蜘蛛に喰われたからに違いないと
幼いながらに思っていました

でもそんな風だから
蜘蛛を見つけては殺していました
何匹も何匹も
この世から蜘蛛という生き物がいなくなってしまえばいい
そう思ってすらいました

東京に居た頃
アパートの中に出て来た小さな蜘蛛を殺しました
すると翌日
全く同じ蜘蛛が
同じ場所に現れたので
また殺しました

それはアシタカグモという
つがいで居る種類の蜘蛛だったのですが
何度かそういう事があった時
2匹目の蜘蛛が
まったく逃げようとせず
こちらをじっと見ているように
していた事がありました
試しに鉛筆の先でつついたのですが
逃げませんでした
それでもいつもの習慣で
スリッパでバンッと叩きました

ところがその潰れた姿を見て
途端に僕の中で何かが起きました

急に今まで殺して来た蜘蛛達の事が
一気に思い出されてきたのです

あれは夫婦だったのかもしれない
大切な片割れを殺されて
自分も殺されにきたのかもしれない
自分は何て残酷な事を
たくさんの蜘蛛達にしてきてしまったのだろう

その翌日から
不思議と子供の頃から抱えていた
蜘蛛への異常な恐怖心が消えてしまいました
可愛いとさえ思うようになったのです


その後
ネイティブアメリカンの神話で
この世界を創った『祖母なる蜘蛛』の事を知り
高尾に住んでいた時
裏にあった白山神社のご祭神である
白山菊理姫のお使いが蜘蛛であると知りました
高尾の家の庭にもたくさんの蜘蛛が居ました

ゆにわの裏には
命主社という神社があります
神皇産霊尊(カミムスビ)をお祭りする神社ですが
この神が別名『しらやまかみ』と呼ばれ
白山菊理姫の夫にあたると
ある文献で読んだ事があります

今年もゆにわの庭にはたくさんの蜘蛛がいます
もしかしたらこの子達も
神様のお使いかもしれない
そう思うと愛おしくさえ感じます

せめて昔の罪ほろぼしに
綺麗に写真に撮ってあげようと
今日一枚撮りました
美人に撮れたかな?



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by YUNIWAUTA | 2013-10-29 22:13 | 雑記帳

ゆにわ主宰          歌島のひとりごと 


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