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ゆにわのうたひ

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サマディツアー体験記<5日目 その2 アラハバードへのバス移動>

クシナガル参拝の後は、この日は強行軍のバス移動が待っていた。
クンムメラ会場であるアラハバードへ、約半日の行程である。
インド5日目にして微妙に腹具合が気になってきた折、途中いつトイレに出会えるかも分からないので、朝食も水も摂らないでバスに乗り込む。

電車と違ってバスはインドの交通事情が見えて面白い。
サマディツアー体験記<5日目 その2 アラハバードへのバス移動>_c0037400_0205887.jpg
途中運転席脇のシートに座らせてもらって、しばし観察。
バスもトラックも車も、どれも積載オーバー当たり前。
空いていれば反対車線も走るし(そもそも中央線自体が無い)、自転車もリクシャも牛もバイクもトラクターも何でも走っているのだが、隙あらばどんどん追い越すのが普通なのか、ギリギリの所をすり抜けたり結構きわどい運転だったりする。
写真が切れているが、運転席の左にはちゃんと神様の祭壇があって、夜には電飾バリバリにライトアップされるのがインド的。



サマディツアー体験記<5日目 その2 アラハバードへのバス移動>_c0037400_029763.jpg
『インド人はバックミラーを見ない』と聞いたが、どうもそのようで、バックミラーで確認するのではなく後ろの車はホーンをやたらに鳴らして所在を知らせる。
トラックの後ろにはご丁寧に『HORN PLEASE』とか『BLOW HORN』と極彩色で書いてあったりする。



サマディツアー体験記<5日目 その2 アラハバードへのバス移動>_c0037400_0401837.jpg
途中通り過ぎた沐浴所、ここもヒンドゥーの聖地らしいのだが名前を忘れてしまった。一斉沐浴か何かあったらしくインド名物の大渋滞になっていた。
まず道路の両脇に車が止まっていて、ツーリストやら乗り合いバス(?)、トラック、巨大な荷台に大家族を乗せたトラクター等、ほとんど満席以上に人が詰め込まれたまま停車している。
その間を頭に荷物を乗せた徒歩の巡礼者たちが縫う様に歩いていく。

サマディツアー体験記<5日目 その2 アラハバードへのバス移動>_c0037400_0502236.jpg
こちらは物珍しいので、人間観察タイム。
それにしても、渋滞とはいえストレスの溜まった顔をしている人は誰もいないのは不思議でもある。
脇道とあらば、ほとんどバスか何かが停まって封鎖状態だった。サマディツアー体験記<5日目 その2 アラハバードへのバス移動>_c0037400_0504861.jpg






トラクターの荷台に大家族12〜3人はいたと思う。
屋根部分が寝室になっている模様。

しかし、こんなに悠長に人間観察ばかりもしていられない。
この時既に膀胱が破裂寸前になっていたのだが、渋滞を抜けるまでバスを停める訳にも行かずひたすら耐える。
この渋滞を抜けるのに2時間近くかかったので、開放の時は爽快だった。

結局13時間強かかってアラハバードに到着したのは深夜だった。



実際バスの中ではほとんど何もする事がないので、旅の途中にしてちょうど良い自己との対話の時間になった。
ほとんど瞑想しているか、何か書き物をして心を見つめるか、後は寝るかしかない。
何となくここ2日間で感じたブッダの氣が残っていたし、何よりサマディインで感じたエネルギーがずっと持続していたので、目を閉じるだけでいつでも光が満ちるのを感じていた。

海外でも使えるといって買い替えた携帯は、ニューデリーを離れてから既に通話不能であったし、逆にそうした日常のしがらみを離れて、大手を振って行方不明になれる時間が嬉しかったりもした。

明日はいよいよサマディ・アウトの瞬間に立ち会う事になる。
そう思うと興奮してなかなか眠れず、結局床についたのは2時を回った頃だった。
by yuniwauta | 2007-02-05 01:17 | 瞑想

ゆにわ主宰          歌島のひとりごと 


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